NEON GENESIS EVANGELION
Genesis Q':notice Q'4
雪が降る…
カヲルは空を見上げ、暗き天からこぼれ落ちてくる
白い妖精をじっと見ていた。
雪を追って目線を落とす。
眼下に広がる街、雪の中へ閉ざされていく街。
「綺麗だね」
カヲルの隣で、その娘は微笑んだ。
黒く長い髪に雪が溶けていく。
カヲルはそっと、自分のコートの中にその子を招きいれた。
「ありがと…、やさしいね、カヲル君」
カヲルは何も言わない、ただ寂しげに目をそらすだけ。
「あたしね…、カヲル君に出会えて、本当に良かった」
カヲルは少女へと向き直った。
「泣きそうな目をしてるよ?」
少女はもたれて、体を預ける。
「ありがとう、カヲル君…」
次回Q’、Next Genesis
「冬物語」
「あたし…、大人になりたかったな…」
カヲルは、その笑顔を忘れない。
[BACK][TOP][NEXT]
新世紀エヴァンゲリオンは(c)GAINAX の作品です。
Q'はGenesis Qのnaryさんに許可を頂いて私nakayaが制作しているパロディー作品です。
内容の一部及び全部の引用・転載・加筆その他の行為には
作者である私と原作者naryさんの許可または承認が必要です、ご了承ください。
本元Genesis Qへ>Genesis Q