NEON GENESIS EVANGELION
Genesis Q':notice Q'46
「あー、喜べ男子!、今日は普通科からの編入生を紹介するぞ」
 加持のおちゃらけた声にも盛り上がらない。
 だが水面下では違っていた。
 ごくり…
 一部の者を除いて、喉が大きな音を立てている。
「では紹介しよう、綾波レイちゃんだ、入ってくれ」
 とことことこっと入って来て、レイはちょこんと御辞儀をした。
「綾波レイです、よろしく」
 シンジは頬杖を突いてぼうっと見ていた。
 カヲルは「そういうことか…」と呟きながら、ニヤリと笑っている。
 これが君の決断なのかい?、レイ…
 カヲルの声に、レイは動揺もせずに返事した。
 これがシンちゃんにかまってもらえるベストな方法かもしれないんだもん…
 表面上は穏やかな顔を崩してはいない。
 コン!
 シンジと同じく、ぼうっとしていた浩一の頭に、小さな紙屑が当たった。
 なんだ?
 それを開いて、中を読む。
 もっと喜んだら?
 はあっと浩一はため息をついた。
 書いた相手は誰だか分かっている。
 マナ、よしてくれないかな?
 いいじゃない、これでクラスメートだし☆
 浩一の『力』を使った会話にもマナは慣れている。
 あ、わぁかった、目の前でいちゃつかれるのが嫌だとか!
 違うさ…
 分かってる分かってる、うん、後はまかせてね!
 はぁっと、浩一はさらに深くため息をついてしまった。
 シンジ君、うまくいくと思うかい?
 浩一はシンジに頼まれていたのだ、レイの友人の振りを。
 気は重い、しかしやらねばならない。
 憂鬱だね…
 それでも時は、流れ出した。


次回、GenesisQ’ 第46話
「星くずパラダイス10」


「だからやるんですよね、きっと…」





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