NEON GENESIS EVANGELION 
 Genesis Q':79 


熱い風を求めてる
僕に無いものを
与えてくれる


重なる視線が求め合う
震える息が
僕に無かったものを生む。


勇気が突然溢れ出す


想いが弾ける伝えるために
想いがかすんで忘れぬように

瞬きする間の君の仕草が
僕に勇気を与えてくれた

いつか君に届きます様に

「キスしても、いいですか?」



その髪の艶が奇麗になる頃
僕達の間は変わり始めた
ほんの少しの距離が遠くて

想いが弾ける伝えるために

揺れるMind 熱いHeart
ココロが悲鳴を奏でてる

君に伝える
君に届ける
熱いもどかしさを解き放ち



僕を見る瞳が変わらなくて
吐息をつく唇は恐さを増して
ただ心だけが遠ざかる

想いがかすんで消えて行く

軋むHeart 迷うSpirit
爪先立ちの愛が転がる

君に上げたい
君を感じて
惑わせるものを振り払い


Simpleに素直になりたくて



熱い風を求めてる
僕に足りない物を
教えてくれる


重なる視線が求め合う
これがきっかけ
僕の心を決めさせる


勇気が突然溢れ出す


いつかいつでも奪えますように

「キスしても、いいですか?」


 耳ごこちのギターと、一番聞き慣れた声が心に染み入る。
 あのバカ、なに考えてんのよ。
 だが嬉しさが込み上げる。
 アスカはベッドを転がり回った。
 悪いけど、シンジ君には話しておいたよ。
 出ていったカヲルが無性に腹立たしかった。
 最後の逃げ道を塞がれたような気がした。
 そんなの…、もう帰るしか無いじゃない!
 それでもキスをしたなら?
 あいつ…、今頃どうしてるのかしら?
 凄く落ち込んでる?、それともなんともないって顔してるのかしら?
 考えれば考えるほど胸が痛くなって来る。
 シンジを裏切ってまでやることじゃない。
 心が決まり始める、でも…
 あたしには!
 そう言ったあすかの顔が忘れられない。
 どうすればいいのよ…
 ドラマは壊せない。
 ジシンカジョウー!
 代わりは居る、村雨もそう言っていたし、タタキだって代わりの人間を探し始めた。
 別にあたしでなくってもいいじゃん。
 そう思う、そう思うのだが、しかし…
 逃げ出すってのも癪なのよねぇ…
 そしてもうひとつの引っ掛かり。
 あいつ、どういうつもりなのかしら?
 カヲルのセリフが引っ掛かる。
 そう言えば、契約書って作ったのかい?
 アスカはきょとんとしながら、ウォークマンから流れる歌に困惑したまま首を振った。
 そう、ならどんなことになっても法的には君は責められないね?
 法的ってどういう意味よ?
 ずっとそれを考えている。
 …そっか、好きに出来るって事よね?
 もし途中で投げ出したとしても、契約違反などと違約金を迫られる事も無い。
 そうよね、勝手にしてもいいんだ。
 アスカはヘッドフォンが耳から抜けてしまわないように起き上がり、慌てて台本を手に取った。
 そしてタタキに相談しようと、備え付けの電話に手を伸ばした。



続く







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Q'Genesis Qnaryさんに許可を頂いて私nakayaが制作しているパロディー作品です。
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