Evangelion Genesis Real
Evangelion another dimension real:9+


「はぁ…、ゆううつねぇ…」
 朝、誰かさんの我が侭で、シンジはパン食の用意をしていた。
 だがそれはアスカだけ、ミサトと自分には海苔と卵焼き、それに味噌汁にお漬け物を準備していた。
「よくそんな言葉知ってるわね?」
「あったりまえじゃない、日本に来る前に、さんざん勉強したもの…」
「せめて漢字で言えたら凄いのに…」
「なんか言った!?」
「う、ううん、なんにも…」
「ぷいっだ!」
 アスカの発音には、まだどこか外人のそれが残っていた。
「それでぇ?、なにが憂鬱だってのよ?」
「雨よ雨!、朝っぱらかさぁ…」
「ん、でも空は晴れてるし、すぐにやむとおもうよ?」
「あんたバカァ?、だからじゃないのよ」
「なにが?」
「鈍感!、救いがいたバカね、良い?、このままじゃ傘持ってかないといけないじゃない」
「あ、うん…」
「でもお昼には晴れちゃうわけでしょ?、晴れてんのに傘持ってうろつくなんて、それこそバカみたいじゃないのよ」
「そ、そっかな?」
「そうよ!、かと言ってやむの待ってたら遅刻しちゃうし…、そういうわけだからシンジ、あんたが持って返ってよね?」
「ええー!?、どうして僕が…」
「そのために、あんたはここにいるのよ」
「そんなわけないじゃないか…」
「なによ!、逆らう気!?」
「ご、ごめん、わかったよ…」
「そうよ、それでいいのよ、全く素直じゃないんだから」
「こんなの、素直になりたくないんだけどなぁ…」
「ごちゃごちゃとうっさい!、だったら早く雨がやむように祈るのね」
「う、うん…」
 しばしご飯を食べる音だけが流れる。
 それに雨の音。
「あ〜あ、それにしてもホント、夕立なら楽しいんだけどなぁ、朝立ちなんて嫌よねぇ」
 ぶっと吹き出すミサト。
「うわ!、なによばっちいっわね!」
「ごめんごめん、でもアスカ?、その言葉、あんまり人前で使わないほうがいいわよ?」
「え?、なんで、どうしてよ?」
「さあ?、シンちゃんに聞いてみれば?」
「み、ミサトさん…」
 困ったようなシンジを訝しく思う。
「なによ、朝立ちって広辞苑にも載ってる立派な日本語じゃないのよ、なにがおかしいわけ?」
「べ、別におかしくなんて無いよ…」
「じゃあなんで使っちゃいけないのよ?」
「な、なんでって…」
「こら!、ちゃんとはっきり教えなさいよ!」
「や、やだよ」
「教えろっての!」
 ヘッドロック。
「ぐえ!、な、なんでそんなに知りたがるのさ!?」
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥ってね?」
「どうしてそういう言葉は知ってるのに、朝立ちは知らないのかしらね?」
「み、ミサトさん、助けてよぉ!」
 ミサトは苦笑するだけで、結局助けてはくれなかった。
 このあとアスカはヒカリから意味を教えられ、「笑いものにした!」っとシンジをぶっ飛ばしたが、それはまた悲惨さの余りカットと言う事で…







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新世紀エヴァンゲリオンは(c)GAINAX の作品です。

この作品は上記の作品を元に創作したお話です。