Evangelion Genesis Real
Evangelion another dimension real:156+
どこにでもいる中学生の碇シンジは、幼馴染の鈴原トウジと共に学校へ向かって走っていた。
「今日だよね?、転校生が来るのって」
「女やとええなぁ…」
「あー、委員長に言っちゃうよぉ?」
ごっちーん!
「いてて…」
「もう!、どこ見て走ってんのよこの…」
「あ…」
「きゃーっ、エッチ痴漢へんたい!、もうしんじらんなーい!」
ぱん!
「んでこの紅葉っちゅうわけや」
「いてて…」
傍観者トウジは語った。
「んで、見たのか?」
「ちらっと」
「かーっ!、ほんま運のええ…、いったぁ!、なにするんや委員長!?」
「バカなこと話してないで、週番でしょ!、花瓶の水換えて来なさい!」
「いやぁ、平和だねぇ…」
「はぁいはいはい!」
ぱんぱんと出席簿を叩いてミサト登場。
「席に着いてぇ!、今日は転校生を紹介するぞぉ!」
「惣流・アスカ・ラングレーです☆」
「あーーー!」
「へっ?って、あんた今朝のパンツ覗き魔!」
「なに言うとんねん!、勝手に見せたんとちゃうんかい!」
「なにあんた?、いきなり庇って、ははぁん、あんたそいつと出来てるんだ?」
「なんでそうなんのや!」
「
そうだよ!、僕とトウジはそんなんじゃないよ!
」
「あほぉ!、赤い顔してなに言うとんのや!」
「え?、え?、だって…」
「
嫌ああああ!、フケツよぉおおおおお!
」
「ち、違うんや委員長!」
「あ、そっちとも出来てるのね?」
「トウジ…」
「
嫌ぁああああ!
、
碇君の目が嫌ぁああああああ!
」
「悲しそうに見んなぁああああああ!」
「あんたって両刀!?」
「これは売れる、売れるぞぉ!」
「ケンスケ!、何処に売る気や!」
「もちろん!、西によしもと東にネルフってね!」
カメラは常に回りっぱなしだ。
「良かったねトウジ!、これで僕達お笑い芸人だよ!」
「なんでやねん!」
「OH!、カンサイ突っ込み、thrustね!」
「なに急に怪しい外人みたいにしゃべっとんのじゃ!」
「だってあたしガイジンだしぃ」
「嫌ぁああああ!、鈴原に突っ込んでいいのはあたしだけなのにぃ!」
「委員長、その発言は…」
「深読みすんな!」
「何が深読みだよ、人に見張り番させてぇ、委員長と体育倉庫でなにやってたんだか」
「ケンスケ、裏切りおったな?、わしの気持ちを裏切るんやな!?」
「嫌ぁあああああ!」
「あんたって、趣味広いわねぇ?」
「違うんやぁああああ…」
「あらぁ、もっと詳しく聞かせてくんない?」
「ミサト先生〜〜〜…」
「
はっ!
」
シンジはゆっくりと体を起こした。
「…今なんだかとても的確な夢を見た気がする」
ひっくり返ったリビング、散乱した空き缶と瓶。
シンジの上には、トウジのくっさい足が乗っていた。
「夕べ…、あ、そっか」
恐怖のアルコール入りわんこそばを食べたアスカとレイの着付けを頑張り、地獄のえくすぷろーじょんを食らったシンジは風呂場に直行。
酔った二人に隅々まで洗浄された所にトウジ、ヒカリ、ケンスケが初詣に行こうと誘いに来た。
「それで「邪魔すんな〜!」ってアスカがトウジの口に一升瓶突っ込んで、そのまま宴会になったんだっけ?」
シンジはぼうっと窓の外を見た。
「…今の、初夢だったんだ」
なんとなく涙が溢れ始めるシンジであった。
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新世紀エヴァンゲリオンは(c)GAINAX の作品です。
この作品は上記の作品を元に創作したお話です。