Planning.
この作品を書くに当たっての取り決め
 原則として「やり直し」である以上、読み飛ばし、倦怠感を感じさせぬよう、「本編を見れば分かる点」については勢いを維持することを重要視し、最小限にとどめるものとする。
 以前よりネタ的には温めていたものの、書くつもりはなくそのまま廃れさせる予定であったがために、すでにこの手の作品は多くあり、内容的にブッキングしてしまうためである。
 視点はシンジに統一、これは「シンジが知りえた情報はそう多くはない」と言うのが、この作品を思い付くきっかけになった着眼点であるから。
 他人の視点を混ぜ合わせる事で、安易な感情と情報の交換を描くのを避ける。
 ただしそれを連想させる雰囲気については、想像を促す程度に用いること。
 シンジはあくまで中学生であるのを忘れないようにする。
 他人に人生を諭せるほど大人になりえるはずはない。
 また、サードインパクト前後の様子から見て、突発的な成長もあり得ないと読んでいる。
 知りえる事のない、あるいは知らない情報については極力触れるのを避ける。
 他人の思惑はともかく、シンジの行動理念は「渇望する自分をごまかすための逃避と絶望」という本来のシンジものではなく、「状況への絶望から来た開き直りと成長」である以上、「正義感」とは無縁であるのが好ましい。
「筆者」の持つ情報で訳知りのシンジを作り上げるのは「3」の設定から逸脱したシンジを作り出してしまうため、これについても注意する。
「中学生らしい思考」と「ひね方」の二点を重視する。
 伏線についてはそれらしい物を配置するが、アスカ、レイなどについて、べたべたで甘々の姿を容易に晒したり、それらしい行動を客観的に見て取れる事のないように留意する。
 少なくとも前半に置いては、それらしい部位が示唆される程度に見て取れればよい、前半の内から「あの」アスカやレイがシンジに啓蒙しているようでは薄っぺらくなる。
 その他のキャラの行動については伏せたままにし、その間の動き、会話については想像させる要素を残す。
 基礎稿を最初に完成させるのは、プロットとしてどの程度まで完成させていれば実連載で使用に耐えられるのか、というチェックでもある。
 これまでの経験から、連載はやはり最終話直前でプロットからの変更による軋轢が浮き彫りになり、結果役に立たなくなることが多々あったからである。
 7に関連して、全体の修正、調整、誤字チェック等は最終話までを完成させた後に行う。
 後半で差し込んだ話によっては前半部分を変えたくなることはよくあり、それを逐次修正していては多大な時間を無駄に浪費してしまうからである。
 それを鑑み、不都合、不整合は読み返す時まで無視をする。



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