THY TEMPTATION 5



 アスカの頬にそっと触れる、ねちゃっと嫌な感触がした。
「シンジ……」
 アスカは再び目を閉じた。
 待って、くれるの?
 シンジはアスカを引き寄せる。
 ここなら、我慢できる……
 頬から塗り広げるように手を滑らし、指先でアスカの唇に触れた。
「アスカ……」
 唇に塗り広げる。
「奇麗に、するね?」
 ゆっくりと唇を近づける。
 シンジ……
 気配で分かる、アスカのまつげが緊張に震えた。
 緊縛の一瞬。
 ほんの少しだけ触れた位置で、お互い金縛りにあってしまった。
 パリ……
 乾き、くっついた唇。
 離れた瞬間の痛み。
 アスカ!
 シンジはむさぼるように吸い付いた。
 シンジ!?
 その勢いに背後に倒れかけた。
 その恐さに、思わずシンジにしがみつく。
 あ……
 シンジは唇を、中を、アスカの舌を舐めて吸い出し、そしてついばもうとした。
「はっ!」
 そして息を吸うために一度離れると、今度はアスカの頬にキスをした。
「あん!」
 そのまま耳の少し下まで、ちゅうっと吸うように舐め上げていく。
「うんっ!」
 そんなとこ、付いてないわよ……
 だがあえて口にはしない、シンジのそれを愛撫と受け止める。
 シンジがあたしにしてくれてる!
 アスカにはそれで十分だった。
 シンジからあたしにしてくれてる!
 シンジは夢中でアスカを探っていた。
 耳を、鼻を、目を、首筋を、顎先を、そして下がっていく。
「んん!」
 シンジの髪を掻き抱く。
 アスカの匂いだ。
 ふにゃっとした次の瞬間、強い弾力にたどり着いた。
 アスカの胸なんだ。
 表面は柔らかいのに、その奥では強く弾き返されるような感じがあった。
 シンジはそのままで頬擦りをした。
 バカシンジ……
 それが独占欲丸出しの子供の行為だとわかっていても、アスカはついつい微笑んでしまう。
「あうん!」
 シンジが再び舐め始めた。
「あ、は、あ……」
 舌先で、先にアスカの肌を濡らしていた自分のものを追い、おへその方へと下っていく。
 や、あ、力、はいらない……
 アスカの腰に手をかけ持ち上げようとするシンジ。
「や、あ……」
 アスカの膝は宙に浮いた。
 シンジの頭を支えにして体を折る。
 豊かな胸をシンジの頭の上に乗せて。
 あたしのがシンジの目の前にある!
 濡れて完全に透けてしまっている。
 カーッと赤くなる、同時にあそこがむず痒くなってしまった。
 シンジ、シンジ、シンジ!
 期待を込める、だがシンジは何もしてくれない。
 どうして?
 ゆっくりと離れる。
 どうして?
 シンジの顔を見るのが恐い。
 ほぼやっぱりと言う感じであった。
 泣きそうな顔をしているシンジがいた。
「どうしたの?」
 まだ声に震えが残っている。
 甘い吐息を混ぜずにはいられない。
「嫌、なの?」
 アスカの言葉を真に受け、すごすごと尋ねるシンジが居た。
「バカね……」
 嘆息する。
 アスカはもう一度、座り直した。
「あんたを感じ過ぎて、恐いのよ……」
「アスカ?」
 にっこりと微笑み、キスを迫るアスカ。
「……あんたの唾でべとべとじゃない」
 顔を突き出す。
「もう一度、奇麗にしなさいよ……」
「……うん」
 わかったよ。
 二度目はそれほど嫌では無かった。


 なにをしようとしてるの?、何をしたいと思っているの?
 もぞもぞとももを擦り合わせている。
 痒い……、の?
 レイの指は、ショーツの上を縦になぞった。
「ん!」
 走りぬけた何かに驚く。
「あ……」
 レイは再びその感触を確かめた。
 壁の向こうのあえぎ声は、さらに大きくなっていた。


「あ、アス、カ……」
 シンジに身を乗り出すようにまたがるアスカ。
「ここもよ?」
 唇を突き出す。
「う……、ん……」
 丁寧に舐め取るシンジ。
 体が半分後ろに傾いてしまっている。
 あ、だめだ!
 シンジのそれはアスカのあそこをこすっていた。
 先だけが微妙に触れていた、腰をひこうとするとアスカが追いかけて来るのだ。
「う、ああ!」
 アスカ!
 熱っ!?
 顔をしかめるアスカ。
 ビクンビクンと、あそこに入る力をシンジは止められない。
 シンジはまたも出してしまっていた。
 アスカはふうっと、なにか恍惚とした表情でその何度もかけられた熱いものを確認すると、 ゆっくりとショーツに手をかけずり下ろした。
 自分の奇麗に生え揃っていたものが、べたべたになってしまっている。
 太股をつーっとつたって流れていく液体。
「またしたわね?」
 あ……
 立ち上がるアスカに、今度こそ嫌われたのかなと呆然としてしまうシンジ。
「ほら……」
 アスカはシンジの顔の前に足を広げた。
 それ以上何も言わないアスカに、シンジは怖々と確認する。
「……奇麗に、するの?」
「ええ……」
 シンジはゆっくりと近づいた。
 舌を出したままで、舌を緊張で堅くしたままで。
「ん……」
 シンジの手がアスカのももの付け根にかかった。
 やだ……
 それだけでゾクッとしてしまう。
 シンジが近づくに連れて、荒い息が吹き掛けられる。
 ……ちゃんと興奮してるんじゃない。
「ひゃ!」
 アスカは奇妙な声を上げた。
「アスカ!?」
 顔を離すシンジ。
「ダメ!、続けて!」
 アスカは言ってしまってから、カーッと顔を真っ赤にした。
 ……凄いこと言っちゃった!?
 照れ隠しにシンジを睨み付ける。
「早く奇麗にして!」
 シンジは怒られたとしゅんとした。
「……わかったよ」
 再びアスカの、今度は膝近くに舌をつける。
 ふあああああ……
 ぞくぞくする、シンジがあそこに向かって舐め上げて来る。
「ふぅん!」
 シンジは中心の外側、割れ目の縁の部分を奇麗にした。
「いい、シンジ!」
 割れ目に沿って舌が這う。
 それが限界だった。
「シンジ、シンジシンジ!」
 高圧的な態度を取れなくなってしまっていた。
 アスカ……
 アスカが何を求めているかは分かる。
 本当に、良いの?
 後ろ向きでありながらも止められない。
「ううん、あっ!」
 シンジの舌がさし込まれた。
「やはっ……」
 シンジはグッグッとくり返し舐め上げるように、アスカの中をほじくり返す。
「あう、あ、あ、や!」
 どうすればいいのかなんてわからない。
 シンジはただ夢中で舌を突き出した。
「や、や、あ、あ、は!」
 女性器がどうなっているのか、考えるだけの余裕は無かった。
 ただ舐めていた舌が偶然入ったからそうしただけ。
 エスカレートしたシンジはさらに奥を舐めようと、アスカの割れ目に更に顔を押し付けた。
「!?」
 シンジの鼻先が核に当たった。
「ふあ!」
 アスカの体が前のめりに倒れそうになった。
 アスカのお尻をつかんで支えるシンジ。
「やあ、やあ、いやあ!」
 言葉とは裏腹に、腰をすりつけに走るアスカ。
 頭をつかみ、腰を一生懸命に突き出していく。
 一番感じる部分を、シンジの鼻になすりつけた。
 アスカ、アスカ、アスカ!
 シンジも真っ白になっていく。
 シンジの顔を伝い、体にアスカから流れ出した物がつたっていく。
 凄く熱い、ここ!
 シンジはぐりっと鼻で刺激した。
「ひっ!」
 アスカのひだを派手に擦った。
 鼻先がアスカの皮を剥き、小さな豆を剥き出しにした。
「やあああ!、バカシンジぃいいい!」
 絶叫するアスカ。
 ふぐっ!
 アスカのお尻の割れ目を、強く肉をつかんだ指がギュッと広げてしまう。
 指の間から、肉が奇妙に盛り上がっている。
 アスカのあそこから吹き出したものが、シンジの呼吸を完全に奪っていた。
 アスカ!?
 アスカはくてっとしていた。
 力を抜かないように、片手を腰の方に当てアスカを支える。
「アスカ、大丈夫?、アスカ!」
 シンジはポ〜ッとしているアスカを座らせた。
 内股座りで、あらぬ方向を見ているアスカ。
 いかされちゃった……
 アスカは焦るシンジを見ていた。
 あんたの、せいじゃない……
 へらっと、だらしのない笑みを浮かべてしまう。
「アスカ?」
 アスカの指先が、シンジの目元から唇までを、緩慢な動作でゆっくりとなぞった。
「……汚し、ちゃったわね?」
 シンジはアスカの反応にほっとした。
「アスカのだ、汚くないよ……」
 だがアスカは信じない。
「嘘よ……」
「どうして?」
「あんたは、信じてくれたの?」
 そう言われると、シンジは顔を伏せるしかない。
 ふっと苦笑するアスカ。
「だから、ね?」
「アスカ?」
 ふっとシンジは目の前が暗くなった。
 アスカの髪が全ての光を遮っている。
「今度は、あたしが奇麗にしてあげる」
 アスカは真っ先に、シンジの口から言葉を奪った。



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新世紀エヴァンゲリオンは(c)GAINAX の作品です。
この作品は上記の作品を元に創作したお話です。