Rei's - faction:015
「ははは、それは災難だったねぇ?」
「……白々しく笑ってないでさ」
「ごめんごめん、でもシンジ君、君も悪いんだよ?」
「なんでさ?」
 爽やかな風が吹き抜ける屋上。
 ちなみに一時間目からいきなりのサボり。
「シンジ君だろう?、結婚を申し込んだのは……」
「へ?」
 しばしの困惑。
「結婚?」
「そう、結婚、ターニングポイント、墓場、終わりと始まりは同じ場所にある、リリンの生み出した最高の拘束具だよ、そうは思わないかい?」
「僕には君が何を言ってるのかはわからないけど、答えになってないことは何となく分かるよ」
「そうなのかい?」
「僕が聞きたいのは結婚の講釈じゃなくてさ……」
「綾波レイ、碇レイ、彼女達は同じだね」
「あーのーねぇ?」
「妹だって事さ、答えは彼女達と共にある、恐いのかい?、確かめるのが」
「……取り敢えず、今は帰りたくない」
「帰るべき場所、座席が無いと授業は受けられないよ?、僕達には義務があるからね」
「そりゃ義務教育だけどさ……」
「こらあんた達!」
「ミサト先生!?」
 シンジは焦ったが、カヲルはやれやれと肩をすくめるだけだった。


「えっと、だからね?、遠い親戚で……」
「綾波さんずるい!」
「親戚って、結婚できるのよね?」
「え、え?」
「ばかっ!、そんなこと言っちゃったら」
「あ!」
 じとーっと離れた席からレイが睨んでいる。
「ん〜、でもやっぱりしょうがないよねぇ?」
「碇君、優しいしぃ」
「ね……」
「なに?」
「碇君って、そんなに人気あるの?」
 綾波の質問にキョトンとする一同。
「当ったり前よぉ!、だってねぇ?」
「ねぇ?」
「ガキとは違うもん、ガキとは」
 普通女の子と話していればからかいの対象になるし、それに対して照れから酷い事も言うだろう。
 しかしシンジはそれをしない。
「やっぱりレイちゃんがいるからかしら?」
「話しやすいのよね?」
「ねぇねぇ?、綾波さんはまだ知らないよね、碇君の七不思議」
「七不思議?」
「うん!、例えばね?、誕生日」
「誕生日?」
「碇君六月生まれなのに、レイちゃん九月生まれなの」
「え!?」
「ほんとは兄妹じゃなかったりして」
 えっ、えっ、えっ!?
「そうそう、それに洞木さんとの噂!」
「碇君と付き合ってるってやつ?」
「どうなのかしらねぇ?」
 ええーーーーー!?
 綾波は酷く混乱してしまった。



[BACK][TOP][NEXT]